②殺風景な個室
「レディースシェービング ¥2625(税込)」のポスターを
店の窓に貼り付けたと同時に、
前からほぼ物置になっていた個室を整えました。
真っ白の壁に理容イス1台、その前に大きな鏡が1つあるだけの個室にとりあえず施術後にお客様に座ってもらうテーブルとイスを購入しました。
どうしたらいいのか分からないまま、そんな殺風景な個室での営業が始まりました。
とは言っても、ポスターを貼っただけなのでお客様も来ず今まで通り散髪屋さんのお手伝いをする日々が続きました。
男性のお客様が来ない時は、週刊誌を読んだりボーっとしたりうたた寝をしたり。
今思えば、やれることがいっぱいあるのに当時は、集客の仕方や女性お顔そりを経営するという意識が全くなかったので、ただ同じ毎日の繰り返しを過ごしていました。
そんな時、「顔そりをしたい」という飛び込みの女性のお客様が来店。
いつ来るか分からない女性のお客様の為にホットタオルの準備や、そもそも個室の電気もつけていないので慌てて
「準備しますので少しお待ち下さい」
とバタバタと準備をしました。